落雷対策 雷検知機「PopovThunder」

監視の精度を極めた、ハイブリッド型雷検知機

 

落雷による人身事故は無くなるのか?

わが国でも、残念ながら落雷による人身事故は毎年のように起こっています。落雷事故、すなわち感電事故は死亡率が高く、万が一に助かったとしても、多くの方はその後の人生を後遺障害で苦しむことになります。

そのような憎むべき「雷」ではありますが、雷雲の中での詳細な構造、電気がためられるメカニズム、稲妻の形成などについてはいまだに謎であり、どれも仮説の域を出ていません。つまり、落雷から身を護るには「避難するしかない」というのが現状であり、科学が進歩した現代であっても、雷をコントロールすることはほぼ不可能とされています。

しかし一方では、雷が電気であるが故、その挙動はほぼ解明されています。すなわち、この挙動と電気的な性質を監視することで「危険な雷雲」の接近を知ることができます。つまり、速やかな避難行動ができれば、落雷による人身事故は、ほぼ完全に防止することのできる唯一の自然災害とも言えるのです。

どこに避難すれば良いのか?

雷は電気が流れやすい場所を目がけて落ちて来ます。電気を通すことができる物質で囲まれた「空間の中(以下の例を参照)」にさえ避難すれば、落雷による人的な被害は回避できるとされています。また、概ね10~17(km)で聞こえる「雷鳴」は、既に「危険な雷」が接近している場所であることを意味しています。少しでも雷鳴が聞こえるようになったら自分に落雷する危険性があると考え、一秒でも早く前述の場所に避難する必要があります。

※ 電車や自動車、鉄筋コンクリート造の建物、金属製プレハブハウス、本格的な木造住宅など

何を基準に避難すればいいのか?

「危ないから避難する」 この言葉は理解できても、さて、縦横無尽に空を流れる雲の中から、突然に現れる稲妻を眺め、どの程度「この場に落雷する危険があるのか?」を瞬時に判断することは、 誰にとっても絶望的に困難であるでしょう。

つまり、誰もがリアルタイムに「その場の危険」を察知し避難行動につながる手段、すなわち、客観的な理論に基づいた「的中率の高い警報」さえあれば、適切なタイミングで避難を行うことが可能となるのです。

局地雷検知の集大成!「ポポフサンダー」

「ポポフサンダー」は、雷検出素子にコヒーラ(特許)を用い、さらにユーマンのオリジナル演算システムの両方を独自技術で融合し、さらに、設置箇所の気象データを蓄積しながら検知精度を向上させる「ラーニング(学習)機能」を搭載することにより、選択検出する「危険な雷」の的中率は99%以上を実現させたハイブリッド型の【高性能局地雷検知器】です。

本製品は、気象台で⽤いられている「電磁波検出」⽅式と「電荷検出」方式を採⽤。このダブル検出技術により、半径約120km 圏内に発⽣した稲妻を捕捉、コンピューター演算により半径約60km 以内に接近してくる危険な雷を追尾します。そして約1,000m圏内に生じた落雷特有の電位変化を瞬時に捉えることにより「その場に落雷する危険」をいち早く、正確に警報を発することが可能となりました。


公立高校で初採用「局地雷検知警報システム」

令和5年3月、長野県須坂東高等学校に導入されました。
同システムは「ポポフサンダー」と用いた警報信号発報システムです。